にほんブログ村 シニア日記ブログ 60歳代へ

アドラーなスマートシニア活動記

嫌われる勇気と幸せになる勇気を持ちたいエコピープル 福祉住環境コーディネーター Miketoyの85点人生のライフログ

書評をすること

世の中には、書評を中心に書いているブログがある。言葉の通り、書を評価するという観点なので、作者に対してやや上から目線な場合もある。私の場合は、一度のぱっとの流し読みなので、構えて書評をするほど読み込んではいないのだが、数日前に下記の「集合知とは何か」を読み終えて思った感想を記してみる。

集合知とは何か - ネット時代の「知」のゆくえ (中公新書)
 

西垣氏の本は今までに多く読んでいるし、大学の授業でのテキストとして使用したこともある。氏の主張は本質をついていて、さすが!! と思わせる視点なので、レビューコメントなどにおいても評価が高い。各ページのイメージとしては、漢字4割、カタカナ2割、ひらがな3割、空白1割の比率、ひたすら文字、文章は難解である。氏の主張は、頭を使わずに安易な世に流される風潮を批判している。そのため、"的外れ"、"考えが表面的"といった批判的、否定的な表現が毎度ながら多い。そのせいもあり、読んでいて、自分のことを糾弾されているようで滅入ってしまい、読後感が良くない。私は梅田望夫の「ウェブ進化論」的な楽天的、未来志向的なもののほうが好みである。

この本のターゲットとしている層が私には良くわからない。どのような層に対して、どんなメッセージを伝えたいのだろうか。多分小難しい理屈好きな大学生をはじめとする知識人なのだろうと想像するが、その人たちに「もっと本質を考えよ!」というのがメッセージだろうか。でも一部のわかる人には理解できるとは思うが、一般人には理解不能だと思う。だとしたら、この本の存在価値は何か?
誤った解釈をしているかも知れないが、あとがきを読んで、私は西垣氏自身の「職業人としての自己満足の集大成としての書」というように受け取った。(こういうのは西垣氏を批判しているわけではない。私も自らの自己満足のためにキンドル出版を出したいと思っているから)