にほんブログ村 シニア日記ブログ 60歳代へ

アドラーなスマートシニア活動記

嫌われる勇気と幸せになる勇気を持ちたいエコピープル 福祉住環境コーディネーター Miketoyの85点人生のライフログ

新成人とその人生

昨日は成人の日だった。その日の朝刊のサントリーのCMコピーに、伊集院静さんの「君の春に乾杯」があった。この手のものは、毎年載るように思うが、以下はその一部を引用。

「・・・。その夢は自分だけがしあわせになろうとしていないか。お金を得ることにこだわっていないか。そういうものは卑しいんだ。覚悟とは、品性の上にあるんだ。苦しい時、辛い時に、その覚悟と、誰かのために生きようとしたことが救ってくれる。生きるということは必ず、苦いものと悲しいものをともなう。それが人生だ。・・・」

 

これで思い出したことがある。当時私は47歳で念願の大学教師になったばかり。60歳くらいの O 先生の指示で、「よりよい自分の人生のためには、今何をしておくべきか」というレポート作成のワークをする課題をすることになった。20歳にもなっていない学生に、人生の??と、こんな質問に答えられるのだろうかと思った。学生たちにはピンと来ない質問だろうなとは想像しつつ、別クラスではあったが、その練習をさせたものだ。案の定、「先生!  人生って何ですか?」という学生からの質問に「読んで字の如し、人が生きるということだよ」とか私自身も当時は良くわからないので、適当に答えておいた。"人生" という言葉は、演歌に出てきそうな当時の私にとっても、とても煙たいしろものであった。

私も50代になって、やっと「私の人生は・・」と振り返るようになった。今までほぼ同年代の仲間と似たようなレールを走ってきた学生の彼らでは難しかろう。その後に社会に出て、様々な異なるルートを辿ってきた他者との差異を感じながら、人は自らの人生を内省する、個別各論的なものが "人生" ではないかと思う。伊集院さんの言う内容は、新成人の3倍の人生を歩んでいる私くらいならば、腑に落ちるのだが・・。果たして "品性"とか生きることを苦いものと悲しいものを伴うと理解できる新成人はいるのだろうか。いたとしたら、そのような人を私は逆に怖く感ずる。

http://www.flickr.com/photos/37548592@N08/5239261488

photo by Verde Canyon Railroad