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アドラーなスマートシニア活動記

嫌われる勇気と幸せになる勇気を持ちたいエコピープル 福祉住環境コーディネーター Miketoyの85点人生のライフログ

念願だった大学教師になった成果を振り返る

20年余りの会社員生活から15年前に大学教師に転向したのは私にとって職業生活の最大の分岐点であった。その頃に何を学生たちに伝えたく転向したか。2つのメッセージがあったのではないか。

一つには、(インターネットのような)今までの想像で理解できない新たな革新的技術を理解できる若い人をこれからの時代では育てないとダメだと感じていた。その頃に権力を握っている会社の古いタイプの幹部世代への説得工作にも愛想を尽かしていた。新たに出現している 「ネットを通したフラットな世界」*1は彼等には理解できない枠組みであり、労多くして報われないと判断せざるを得なかった。

もう一つ伝えたかったことは、現実への無駄な抵抗はやめて、それこそ現実的に生きること。生まれた環境など容易に変えられないことへの運不運を嘆くだけでは生産的ではない。今の日本には幸いなことに、完全ではないにしろ選択の自由がある。適切な選択を続ければ、いつの日にか報われる日が来るはず! と信じる上昇志向であろうか。それも若い学生に伝えたかったことであった。

 

しかし、学生自身がそういったことを求めているようには見えず、また社会経験も少ない中で私の伝えたいメッセージを理解するのは困難であろうと、これまた報われない業と見切ってしまった。だから、それら2つに成果があったかと問われれば「否」と言わざるを得なかったし、あと何年か続けても変化は見えないと判断した。困難な課題に直面して、最終的にはいつも達成できない能力不足の人間である証だろう。

でも時代とともに他の優秀な方々の努力の甲斐があって、若い世代に主役は交代し、上世代にも理解されつつあるようにも見える。時間のかかる課題のようだから、不十分ながらも良しとし、私の職業生活を総括したい。振り返ればそんな2つのメッセージを伝えるために・・というのは建前で、本音としては早く会社を辞めたい! という目的が先にあっただけなのかもしれない(笑)と今では思う。

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*1:糸井重里著の「インターネット的」の主張は参考になる考え方