にほんブログ村 シニア日記ブログ 60歳代へ

アドラーなスマートシニア活動記

嫌われる勇気と幸せになる勇気を持ちたいエコピープル 福祉住環境コーディネーター Miketoyの85点人生のライフログ

高齢者に配慮された家

1999年に「住宅の品質確保の促進などに関する法律」、略称「住宅品確法」が制定された。その性能表示基準が、国交省から2001年に戸建と共同住宅用に関するものが出ている。事項の中で、「高齢者への配慮に関すること」という区分があり、 "移動の安全性" と "介助の容易性" という2つの目標を達成するための配慮が講じられている程度を5段階に分けている。部屋の配置、段差、階段、手すり、通路の幅員、広さを具体的に規定し分類、評価するものだ。
等級5は、高齢者が安全に移動することに「特に配慮した」措置が・・、等級4は、・・基本的な生活行為を行うことを「容易にする」ことに配慮した措置・・、等級3は、『介助者車いす使用者』が基本的な生活行為を行うための「基本的」な措置が講じられているというものだ。等級2は、『高齢者』などが安全に移動するための基本的な措置が講じられているというもの。等級1は、建築基準法に定める移動時の安全性を確保する措置が講じられているというものである。建築基準法のギリギリの線の1等級にもなっていないのは、既存の古い住宅はやむを得ないと見做されるのだろうが、基本的には違反物件となる。

そこで示されている数値を検討するならば、等級3でも1寝室は9平米以上としている。トイレは長辺1.3メートルで便器前方か側方に50センチ以上の内寸なので1.5メートル四方は最低でも必要。浴室は共同住宅では短辺120センチ以上、面積1.8平米以上だから、1215サイズが最低限てな具合だ。等級5では、トイレは1.8四方、洗面所も1.8四方、風呂も1.8四方の広さが必要とされる。後々拡張し難いところであるから余地をというわけなのだが、3ヶ所を単純に足し合わせただけでも10平米、その空間の確保は、なかなか容易ではない。

我家は浴室や洗面所だけならば、ワンルーム化しているのでランク3だが、通路に関しては狭いので、自慢できないランク1。でも、障害のどの段階で専用施設に行くかと関係するので、その割切りの見極めがつけば、住宅改修をせずとも問題は起こらないのではないか。
実際、老後のことを考え、障害者用トイレのようにゆったりとしたスペースを確保するとか、洗面所も床排水でなく壁排水方式に、キッチンも腰掛け時の膝入れスペース20センチを空けておくとかいう考慮も大変だ。また玄関スロープや障害のない状況において、手すりだらけの空間になっては、逆に使い勝手に問題もあろうし、美的にも経済的にも実際的でないような気もするし。
老後の住まいに関して決定的に重要なのは、広さでもこの等級でもない。では最も重要なものは何か? それは誰に介護を頼めるか?によって大きく変わる。その問題を避けたままで、高齢時に配慮された住宅の広さや等級を議論しても砂上の楼閣にしかならないのでは?と私は思っている。
La Tour de Babel - The Tower of Babel