にほんブログ村 ライフスタイルブログ 丁寧な暮らしへ にほんブログ村 シニア日記ブログ 60歳代へ

クリーンでグリーンな主夫生活

エコピープルでアドラーな Miketoyの75点人生のライフログ

いじめ問題の原因

大津市の中学生の自殺事件の真相解明に関連して「いじめ」と学校の関係が問題になっている。その後に、仙台市の高校2年生の男子生徒が、同級生だった少年から腕にタバコの火を押しつけられたとして警察に被害届を出した問題で、少年の弁護士は「タバコを押しつけたのは男子生徒に頼まれたからで、傷害罪には当たらない」と反論する意見書を警察に提出したという。いじめの検挙は前年比44%増だそうだ。いじめの原因の解明は、どれにしても容易ではない。大変に複雑な話なのだが、素人のにわか教育評論家がこれから数回、世の中評論として考えたことを語りたい。

 

苅谷剛彦氏さんの「知的複眼思考法」(講談社、1996)の本に、問いの立て方と展開の仕方での事例のひとつとして「いじめ」が出ている。その本は教育においてのいじめの問題を取扱ったものではなく、思考の本で本来の趣旨とは異なる。しかし、そこで示される事例は15年経った今でも有効なのではないかと思ったので引用したい。苅谷研究によると、まず最初に捉え方の設定から入る。いじめに共通する点をくくりだす概念としての「集団からの排除」と捉えることにする。「集団の均質性」の高さと「所属の強制力」の強さが原因となって、「異質性の排除」が起こっているという仮説を考えたとするというケースだ。苅谷氏は学者なこともあり、断定はせずに、言葉を慎重に使っている。検証に値する仮説だからだ。概念設定についても同様である。

その原因2つと結果の構成要素に関して、その題材をもとに分解して考えてみた。

結果としての「異質性の排除」に関しても、少なくとも2種類ある。論理がまともであって周りを引っ張っていく生徒会長のような人はいじめの対象にはならないだろう。それはまわりに支持者がたくさんいるからだ。これが第一のタイプ。一人だけ正論を吐く人は、いじめのターゲットになるかもしれない。これは第二のタイプ。上から目線の鼻につく態度であると、いじめの対象になり得る。一部の人がその人をいじめる。第三者のまわりに接する人では、よくぞやってくれたという感じで、黙ったまま陰ながらいじめを支持する加害者になっている人は少なくないかもしれない。

後者の要因には、また2種類あるだろう。人が周りからバッシングされるのは、誤解を恐れずに言うならば、ご本人の能力の相対的な高過ぎを含めて、そうさせてしまう余地はあるかも?としておきたい。一つはスキル獲得である。リーダシップは全ての人の持つスキルではない。皆が、そのリーダーシップを高めのは困難だろうが、ソーシャルスキルの素養を持つことにより、ある程度のトラブルは回避できるかもしれない。一方、言葉の訛りや、身体のハンディキャップのように、本人の対処が大変に困難なことに対して、同質性を保つために排除されることは大いに問題で、解決されねばならない。

「集団の均質性」の対処は厳しいかもしれない。私達全員に無意識的にプログラムされていることかもしれないらだ。日本という文化環境の下でで生まれていると、そう簡単にぬぐい去ることはできにくいだろう。

「所属の強制力」はどうか、これは対策は打てるのではないか。いじめを本当に根絶したいのならば、所属の強制力を弱めれば良い。すると学校側からは、学校が崩壊する、クラスが崩壊する、サークル仲間の連帯意識が云々と、反論が出てくるのは明白だ。ここは、きちんと議論しなくてはならない。果たして、冷静な議論は学校でなされているのだろうか。クラスの連帯を無条件に是として、されていない危惧もある。もしそうだとしたら、原因が放置されたままということなので、異質性を排除する「いじめ」はなくなるはずがない。・・と、あえて断言したい。

様々な複雑に絡む側面での、様々な可能性を考えると、語調は弱くなり、何も断定はできなくなる。結果、何も言っていないことになってしまう。
(続く)

*** ヘリクリサム 暑い夏に、この淡い緑色は涼しさを感じさせる。

f:id:Miketoy:20120821035151j:plain